地元での躍動目指して 千葉ロッテ・育成1位大木(拓大紅陵高卒)

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 夢をかなえて、帰ってきた。千葉ロッテに育成1位で入団した大木貴将(四国アイランドリーグplus香川)は君津市出身。「お世話になった方がみんな千葉にいる。1軍で活躍している姿を見せて、恩返ししたい」と言葉が弾んだ。

 香川で3年目の今季は、首位打者と盗塁王に輝いた。「足と打撃でコンスタントに数字を残せることがアピールポイント」。一塁まで4秒を切る俊足は、プロで存在感を放つ武器になりそうだ。さらに二塁と右翼を守り、内外野ができる。代走、守備要員…。永野吉成チーフスカウトは「ベンチに必要となってくる選手」と評する。

 香川では、今季高知に所属した米大リーグ経験のある藤川球児(来季から阪神復帰)とも対戦した。「藤川さんはボール球を振らせるとかじゃなく、ストライクゾーンの中で抑えにくる感じだった」。真っ正面から相対し、8打数4安打という結果を残すことができた。

 プロ入りまで、順風満帆だったわけではない。拓大紅陵高で3年夏に県準優勝し日大に進学したものの、2年生で中退。「僕も考え方とか子どもだった部分もある」と今は分かるが、監督と折り合わなかった。1年のブランクを経て香川に入団した。

 だから、思う。「辞めた当時はプロに行けると思っていなかった。一回諦めても、もう一回頑張れば行けるんだと実感した。頑張れば何とかなるということを感じてもらえたらいい」

 新入団選手発表会で、121の入った真っ白なユニホームに身を包んだ。「率直にうれしい気持ち」と、「まだ(背番号が)3桁なので早く2桁にしたい気持ち」が同居した。24歳、新人としては若くない。支配下、そして1軍へ。一気に駆け上がっていく。