【千葉魂】 思い込もったロックナンバー 唐川、笑って過ごせる1年に

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本拠地QVCマリンフィールドで自主トレーニングに励む唐川投手

 新しい一年が始まった。QVCマリンフィールドにも選手たちが、自主トレを行うため戻ってきた。唐川侑己投手(24)も年が明けると、精力的に汗を流している。この時期、広報として、選手たちとのやりとりはいろいろあるが、その一つに『登場曲』がある。今季、どのような曲を流しながらマウンドに上がるか。単純なことではあるが、選手たちは選曲に真剣である。その年一年の思いを込めた曲選びを行い、決めていくのだ。

 「去年からちょっと試してみたい曲があるんです。どうしようかと思うのですが、一度、聞いてもらえますか?」

 唐川に相談を受けたのは1月7日。彼のスマートフォンから曲を聞かせてもらった。洋楽だった。歌に詳しくない自分には正直、この曲がどういう曲なのかは分からなかった。ただ、テンポのいい曲で登場するのは、悪くないのではと思い、その考えを伝えた。

 「今まで静かな曲を使っていたけど、今年は愉快な曲に替えたいと思っているんです。きっとスタンドで見てくれるファンも楽しく、ワクワクするかなあと思って」

 絞り込んだのは1950年代のツイストナンバーで『ロック・アラウンド・ザ・クロック』(邦題)という曲。子供の頃から頭に残って離れないという。『1・2・3 o’clock’ 4o’clock rock』と軽快に始まる歌だ。

 「今年一年、明るくいたいですよね。笑って過ごせるような一年にしたい。そしてファンの人にも笑顔になってもらえるようなピッチングを見せたい。このロック曲のように、日頃のストレスを弾き飛ばしてもらえるような存在でありたいと思うんです」

 ただ単に陽気な曲を選んだわけではない。背番号「19」のファンへの想いがこもっている。だから、私は大いに賛同した。そして今年に賭ける決意の強さも感じ取った。

 「去年は完投ゼロ。チーム全体でもわずか3回。先発を任されている投手として不甲斐なさを感じている。今年は5完投はしたい。一つでも多く勝って、貯金を作りたい」

 強い思いが体を動かしている。この日も積極的に走り込む姿を見た。2008年に鮮烈なデビューを飾った唐川も今年で24歳。投手陣でも中堅的な存在となっている。

 「もう7年目ですよ。後輩もたくさんいる。せっかく地元・千葉県出身の選手なんで頑張ります。地元に明るい話題を提供したい」

 開幕まではまだ時間がある。しかし、選手たちの14年は始まっている。チームスローガンは『翔破 ~頂点へ、今年こそ。~』。一人ひとりの選手が『今年こそ。』の強い思いを胸に新しいシーズンに挑む。

 (千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)