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過去最低17位 ジェフ千葉

千葉-栃木 最終節で敗れ悔しがる千葉のクレーベ(左から2番目)ら=フクアリ
千葉-栃木 最終節で敗れ悔しがる千葉のクレーベ(左から2番目)ら=フクアリ
サポーターへあいさつする千葉の佐藤勇
サポーターへあいさつする千葉の佐藤勇

 明治安田J2最終節(24日・三協フロンテア柏ほか=11試合)既に優勝を決めていた柏は13-1で京都に大勝した。オルンガが8ゴールを決め、J1、J3を通じて1試合のチーム、個人最多得点記録を更新した。千葉はホームでの栃木戦に0-1で敗れ、チーム最低成績の17位だった。

 横浜FCが愛媛に2-0で快勝し、5連勝の勝ち点79で2位を守って13年ぶりのJ1昇格を決めた。皆川のPKで先制し、斎藤が加点。終盤には三浦がJ2最年長出場記録を更新する52歳8カ月29日でピッチに立った。

 大宮は金沢と1-1で引き分け、勝ち点75で3位。6位までの徳島、甲府、山形とともに、12月1日からのJ1参入プレーオフに回る。

 鹿児島がJ3降格圏の21位となった。

千 葉0 0-0 1栃 木
     0-1
▽得点者
【栃】田代(3)
▽観衆13358人

 【評】千葉は2連敗で過去最低となる17位で終えた。前半の好機を生かし切れず。後半に佐藤寿や佐藤勇を投入したが、最後まで堅守を崩せなかった。26分に左からクロスを送られ、頭で先制点を許した。栃木は劇的勝利でJ2残留が決定。

◆「今季象徴」連敗で締め

 未来へつなぐため。引退を決めた佐藤勇のために勝利するのではなかったのか。千葉は今季の失速ぶりを最後も示し、2連敗で終戦。J3降格圏を抜けた相手の栃木とは勝ち点3差だ。J2での2010年以降最低となる17位で、屈辱的なシーズンを終えた。

 失点も負け方も「今季を象徴するよう」だったと江尻監督。入場者数1万3358人。多くのサポーターが集まっても、勝ちきれない。佐藤勇が投入されフクアリが熱を帯びた直後、クロスをつながれ失点。残留を目指し一丸となる栃木と、団結力の差が如実に現れた。

 第5節から率いた江尻監督も今季限りで退任となる。「チームを一つの方向に向けられなかった私の力不足」と責任を背負うが、毎年のように監督交代を繰り返していては、クラブが目指す方向性など生まれない。

 佐藤寿は今季を振り返り「チームは土台すら作れず更地に近い。変えることができず、兄が(引退を)決断してしまった」と嘆く。クラブは落ちぶれた現実から逃げるように新監督を発表。再びリセットに踏み切り、11年目のJ2を迎える。反省と分析なくして、進歩はありえない。

◆勇人最後まで泥臭く

 長年の疲労が蓄積した足で懸命に走り、泥臭くボールを追った。今季限りで引退を表明している千葉の佐藤勇人は後半23分から出場。ピッチを去る寂しさもあったが、「勝利を見せられなかったことの方が悔しい」と天を仰いだ。背番号7はプロの姿勢を貫いた。

 プロ生活20年中18年をこの黄色のユニホームで過ごしてきた。普段の口数は多くはない。「チームのため」と晩年も走り込み、千葉の中心としていつも背中で引っ張り続けた。

 セレモニーはかつての仲間が大勢駆け付け花束を贈呈。「走る」哲学を教えてくれたイビチャ・オシム元監督のVTRが流れると目が潤んだ。「うれしいしオシムさんも俺も年取ったんだなって」

 チームは低迷が続き、自身の引退が「変わるチャンス」だと願っている。一線は退くが、今後も千葉のために働く。妻にメールでつづったように「ジェフのために休むつもりはないから」。サッカー人生はまだ続く。



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