72失点 最低の14位 来季はJ2 10年目 2018回顧 ジェフ千葉

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最終節後のセレモニーでサポーターへあいさつするJ2千葉の佐藤勇。右端はエスナイデル監督=17日、フクアリ
最終節後のセレモニーでサポーターへあいさつするJ2千葉の佐藤勇。右端はエスナイデル監督=17日、フクアリ
チームトップとなる19ゴールを決めた千葉の船山(中央)
チームトップとなる19ゴールを決めた千葉の船山(中央)

 J2千葉は14位でリーグ戦を終えた。昨季の6位から大きく後退し、リーグで過去最低の順位だ。来季はついに10年目のJ2生活を迎える。最もJ1から遠ざかった2018シーズンを振り返る。

◆一桁順位なし

 開幕戦で4季ぶりに黒星発進すると、最高順位は17節、19節終了後などの12位。一度も一桁順位に入ることはなかった。

 今季成績は16勝7分19敗で勝ち点55。敗数はJ2での2010年以降最多だ。昨季から取り組む攻撃的な姿勢を崩さず、リーグ2位の72得点を挙げた。しかし失点数もワースト2位の72。昨季より14失点も増えた。複数失点は21試合で喫し、うち16試合が敗戦となった。

 ボールは保持するが、DFラインの背後を簡単に突かれる、パスミスでボールを奪われ流し込まれる-。そんな失点シーンを連発した。攻撃陣の主力は多く残留したが、DFは近藤を除き昨季から総入れ替え。3人が併用されたGKも含め守備陣が固定できず、連係に苦しんだ。

 攻撃重視が故、「安定感のなさ」は昨季からDF近藤が口にする課題だ。今季も最終盤に光が差し込み、3試合連続無失点で終えた。だが、ある選手は「攻守のバランスがよくなったが、もっと早くできていれば」と話した。立ち上がりから続いた失速を取り戻すには、あまりにも遅すぎた。3連勝は一度もなく、不名誉な失点記録が敗戦数の増加を生んだ。

◆ブーイングも

 就任2年目のエスナイデル監督は「日本の流れも分かり良い感触はある」と開幕前に意気込んでいた。しかし今季も「J1昇格」など具体的な目標やプランは明かしていない。試合後は結果を問わず「満足している」という言葉を多用した。

 着任後に実施した白米禁止の食事改革など「準備期間」が今季は短縮されたはずだが、効果が出るにはまだ時間が必要なのだろうか。成績だけ見れば悪化の一途をたどっている。監督の進退は決まっていない。最終節後には不信感を募らせたサポーターが、社長に向け大きなブーイングを浴びせた。

 ただ、千葉は一度も「昇格」がないチームだ。毎年のように監督が入れ替わり、方針が定まらなかった。柏でネルシーニョ監督の下、降格と昇格を経験した近藤は「極端に変えないとチームも変わらない」と話している。

 船山がキャリア最多タイの19得点を挙げるなど、明るいニュースはある。ベンチから一人立って声を張った増嶋の存在も大きい。年ごとに選手が入れ替わる中でも、進化を続けないといけない。リセットばかり繰り返しているようでは、この沼地からは抜け出せない。