降格後最低の9位 連係不足し波乗れず ジェフ千葉

最終節で敗れ、降格後最低の9位に沈み肩を落とす千葉イレブン=11月23日、フクアリ
最終節で敗れ、降格後最低の9位に沈み肩を落とす千葉イレブン=11月23日、フクアリ
来季7年目のJ2が決まり落胆する千葉サポーター。佐藤勇は「結果で恩返しができなかったことを選手全員で重く受け止める」
来季7年目のJ2が決まり落胆する千葉サポーター。佐藤勇は「結果で恩返しができなかったことを選手全員で重く受け止める」

 J2千葉は11月23日の最終節で敗れ、リーグ戦を15勝12分15敗、勝ち点57の9位で終えた。昨季J2で過去最高となった3位から一気に転落。2012年から導入された昇格プレーオフ進出も初めて逃し、10年のリーグ降格後、最低の順位に沈んだ。今シーズンを振り返り、低迷の要因を探る。

 参加チームや試合数に変動はあるとはいえ、順位のほかに勝利数、敗戦数、勝ち点はJ2での6年間でチームワーストの記録。得点50、失点45という数字は、ともに2番目に悪い成績となる。関塚監督は「最終的にこの得失点数がそのまま勝敗につながった」と総括している。

 最終節は順位が下の讃岐に先制を許し、追いつけないまま追加点も奪われ完封負け。指揮官も選手も口をそろえたのが、「今季を象徴する試合」。勝ちきるべき試合で勝ちきれない。そんな試合はほかに山ほどあった。

 先制も、追いつかれドローとなったのは8試合。逆転負けは3試合と相次いだ。その内ロスタイムでの失点は計4試合と、ここ一番での勝負弱さが響いた。佐藤勇は「もう1点取れるチャンスを逃し、追いつかれ苦しい状況になることが多かった」。田中も「得点が少なかったし、失点も多かった。1-0で守り切るしたたかさが必要」と訴える。

 同じ結果が続いたことは、同じ失敗も繰り返したことを意味する。特に攻守での連係不足は終始目立った。波に乗れない要因を水野は「同じミスを繰り返し、勝ち点を何度も落とし続けた。強いチームは課題をしっかり消化している」と語気を強める。

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 序盤は開幕から7戦負けなしと抜群のスタートを切り、一時は首位も走った。しかし、8、9節と初黒星から連敗。5月は連戦後の14~18節で3分2敗となると、7月は6試合で1勝、特にアウェーでの苦戦が続く。8月の23節横浜C戦での勝利を最後に、敵地で6連敗を喫し、アウェーは6勝5分10敗と大きく負け越した。

 「みんな負けた後は気持ちが入っているが、チームとして成長はできなかった。選手同士のアイデアや連係はなく、もっとやることを自分たちで追及しないと。中途半端だからこういう結果になる」と水野。最後の連勝は5月3日の11節までさかのぼり、今季わずか3度のみに終わった。

 15の白星の内訳も、14試合が無失点勝利、逆転勝ちは1試合のみ。1度相手に失点を許すと、状況打破は難しかった。J1横浜Mから7月に移籍した富沢は「サッカーはチームスポーツ。全体で流れを引き寄せるといったことができなかった」と振り返る。

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 昨季とは正反対に、終盤に失速した今季。“最低”づくしの結果は、チームのレベルが過去最もJ1とはかけ離れていることを意味する。選手全員の意識が改革されない限り、前進はできない。

 今季加入で主将も務めたパウリーニョは「チームが居るべき場所はJ1。そのために、自分たちはハードワークを続け、歯を食いしばっていく」。来季7年目を迎えるJ2での生活。立ち止まっている時間は、もうない。



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