最後まで一人で投げきる 船橋東・小林優

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 よどみなく、言い切った。船橋東・小林優介の第一声は「満足です」。今大会4試合、35回を一人で投げきった。敗れはしたが、その充実感が表情を晴れやかにした。

 一、二回はボールが高く、2点ずつ奪われた。「狙ったところに投げて打たれた。リズムを変えられなかった」。3回戦でシード校を破ってきた相手。一方的な展開になりかねなかったが、立ち直ってみせた。

 チームスローガンは“常笑”。「最後まで楽しめる野球をしよう」と新チームになって、同級生全員一致で決めた。だからこそ、苦しくなっても笑顔を忘れなかった。

 悔いを残すまいと、思い切り腕を振った。三回以降は三塁を踏ませず、マウンドは譲らなかった。「最後までこのチームのエースでいたかった」と話すと、この時ばかりは声を詰まらせた。