2012年7月26日 11:33 | 無料公開
133球の堂々たる完封。木更津総合のエース黄本創星が、普段はほとんど見せない笑顔をようやく見せた。「勝った瞬間は何も考えられなかった。みんなが集まってきて、ようやく実感が湧いた」
決勝の相手は、準々決勝で昨夏覇者の習志野にコールド勝ちするなど打線が好調な柏日体。準決勝からの連投を考え、肩のケアと8時間の十分な睡眠を心掛けて本番の舞台に臨んだ。
試合前は「少し緊張していた」が、二回に自身も犠打で貢献し1点を先制すると「気が楽になった」。五回に2死満塁のピンチを迎えた時も「いいボールが来てるからいける」と捕手国広拓人の励ましで、威力ある141キロでどん詰まりの三飛に打ち取った。
そして九回2死。打者を2ボール2ストライクと追い詰め「最後は狙った」。渾(こん)身の直球に打者は空振り。自然とガッツポーズを決めていた。