不屈の望洋、全力出した 夏の高校野球千葉大会 第10日

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 東海大望洋ナインは大量リードを許しても、決して諦めていなかった。「どんなピンチでも自分たちなら跳ね返せると思っていた」。苦難を乗り越えた中村京平主将の言葉には、重みがあった。

 0-6の八回1死一、二塁。代打・岡野将也が放った打球が、遊撃手の頭上を越えた。二走が生還。執念でもぎ取った1点だった。岡野は「あの一本で、3カ月が無駄じゃなかったと思えた」。

 3月。部内暴力による昨秋準優勝校の3カ月間対外試合禁止は、チーム内外に衝撃を与えた。つらい冬場の練習を乗り越え、夏へ成熟を極める時期に起きた不祥事。初めの1カ月を奉仕活動にささげ、相川敦志監督自身も2カ月間、監督という立場から降りてナイン一人一人と面談をした。

 「技術的には伸ばせなかった。でも、精神的には強くなったはず」と中村主将。禁止期間が明け、こなせた練習試合は約15試合。そして迎えた5回戦は、同じユニホームの東海大浦安だった。