エース圧巻の11奪三振 成田・中川

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 狙い通りの三振で締めた。111球目。外角の137キロに、相手打者のバットが空を切った。27個目のアウトを奪った成田エースの中川諒は、上体をのけ反らせて両腕を天へ突き上げた。

 圧巻の1安打11奪三振、無四球完封劇。外角に広いストライクゾーンを有効に使って的を絞らせなかった。冬場の“100グラム増ボール”で磨いた初速と終速の差が少ない直球も、尻上がりに勢いを増した。ボールは打者の手元でぐんと伸び、飛球だけで12個のアウト。七回まで失策の走者一人しか許さない完ぺきな内容だった。

 「ノーヒットノーランは意識しなかった。1点もらって、あとは自分が抑えればよかった」。欲しかったのは優勝の2文字だけ。八回に右前にポトリと落とされ初安打を許したが、動じなかった。2死二塁として、打席に投手戦を演じた相手右腕を迎えた場面では「焦っているなと感じた」と余裕もあった。内角のやや高めに抜けた139キロで空振り三振を奪ってマウンド上で仁王立ち。これぞエースの姿だった。