「あの1球だけ悔い」 東海大望洋・長友

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7回裏成田無死、高橋に中前打を打たれた長友を励ます捕手坂本

 ぐいぐいと直球で押し、鋭く曲がる変化球で、1失点完投。決勝で投じた計102球は、エースの存在感を示すのには十分過ぎる内容だったが、ほんのひと握りの幸運が足りなかった-。

 「悔しい。あの1球だけ悔いが残る」。試合後、全力で戦い抜いたグラウンドを見やると、東海大望洋の長友昭憲の目から涙があふれた。六回、勝負に行ったスライダーが甘く入り1失点。これが決勝点となった。

 夏の連戦で疲労はピークを迎えていた。毎回のように走者を背負い、先頭打者の出塁も4度許した。「とにかく腕を全力で振ろうと思った」。マウンドで顔をしかめながらも、相手に傾きかけた流れを引き寄せようと気力を振り絞った。