4番三振で弾み付ける 中川

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 成田、3点リードの九回2死二塁。右翼へ大飛球を打たれ、中川諒は「入っちゃうのかな」と思った。しかし、勝田優斗がフェンスにぶつかりながら好捕。エースが4試合連続完投勝利を果たした瞬間だった。

 相手は3回戦までの3試合で30点と強力打線が売り。加えて、6月下旬の練習試合では13安打9失点。萎縮(いしゅく)してしまいそうな数字が並んだが、一回に相手4番を見逃し三振に仕留めたことで弾みが付いた。

 試合前、尾島治信監督は相手の1、3、5番打者を警戒し、4番は「打たれるのが前提」。ポイントともいえる場面で、フルカウントから外角へ141キロの直球。味方が直前に3点を先制した流れを手放さなかった。

 この日は10安打を許し、四回以外の毎回で得点圏に走者を背負った。それでも「スイッチが入る」と要所を締め3失点。連日の登板にも「毎日決勝戦のように投げている」と言い、捕手の近藤智椰は「肩ではなく、足に(疲れが)くるタイプ。止めないと投げたがる」と口元を緩めた。