天羽Aシード望洋に善戦

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 「強豪校相手にいい勝負ができて良かった」。戸倉康稀主将が少し胸を張った。天羽はAシード東海大望洋を追い詰めた。

 エースの安藤亮人が緩急をつけた投球で相手打線をかわし続けると、1点を追う七回にそれまで10奪三振と完ぺきに押さえ込まれていた打線が奮起。三上大希の右翼線への安打で追い付き、続く長島清隆の三ゴロが相手失策を誘い逆転。八回に原田勇輝のスクイズで加点し、安藤は「ベンチの盛り上がりがすごかった」。勝利しか見えていなかったが、直後にそれが逃げて行った。

 安藤は七回までにちょうど100球を投げており「結構疲れていた」。1死から4番を四球で歩かせ中犠飛で1点を返され、7番には右中間を破られる三塁打。同点とされると、返球が乱れる間に打者走者が一気に生還。痛恨の3失点で試合をひっくり返され、戸倉は「最後の本当の詰めが甘かった」と唇をかんだ。

 部員はわずか18人。新チーム発足時は「ヒットすら打てなかったチーム」と安藤。冬場に徹底的にバットを振り込み、打撃力をつけた。11日の1回戦では九回2死から4連打で畳み掛け逆転サヨナラ勝ち。この日も“関東一の左腕”の呼び声もある相手投手を苦しめた。三上は「一生懸命やった。しょうがない」と下を向かなかった。

 「後輩たちには練習からもっと本気でやって強いところに勝てるようになってほしい」と安藤。自分たちがあと一歩でかなわなかった“金星”を後輩に託した。