八千代東12回決勝スクイズ 9回2死で同点2ラン

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 九回表2死、カウント2-1からだった。高橋勝之がそこからの3球をしっかりと見極め四球で出塁。4番・上條優太に打席が回ってきた。

 「何も考えていなかった」。カウント2-0からの3球目。相手エースが投じた外角高めの直球を“ガツン”と逆方向へたたいた。「ただ振ったら、飛んでった」。風に乗ったボールは、左翼席中段にふわりと落ちた。ぼうぜんと立ち尽くす相手投手横目に、右手を突き上げてゆっくりと一周した。「うれしすぎる」。試合は土壇場で振り出しに戻った。

 次の山場は、十二回に待っていた。先頭の上條が四球で出塁。続く山本夏幹の投前犠打が野手選択となり、村上浩一がさらに送って1死二、三塁とした。

 打席に向かう飯田弘之に、片岡祐司監督が耳打ちした。「やるからな」。飯田は「当然くると思って準備はできていた」。気合を入れ直し、相手投手を見やった。サインは初球からセーフティースクイズ。カウント0-3から「ストライクがきたら決めてやる自信があった」。三塁線めがけ、左手を押し込んで強めのゴロを転がした。「これで勝った」。上條が生還し、勝利を確信した。