流経柏 千葉敬愛を完封 山岸、毎回17Kの快投

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 「よっしゃー!」。最後の打者を三振にとった瞬間、マウンド上で右手を強く握りしめて叫んだ。流通経大柏の山岸大輝が、4者連続を含む毎回17奪三振の快投でチームを8強に導いた。

 今大会はここまで2~4回戦の計23イニングに登板し31奪三振。全試合無失点を続ける堅守のチームをけん引してきた。この試合も「序盤は球が浮いたが、終盤に向け指がしっかり引っかかる感じだった」と好調さが続いていた。自己最多の奪三振に「数えていなかった」と淡々と語り三振狙いを否定しながらも「自信になる」。手応えと実感を口にした。

 テンポのよい投球が身上。「サインには首を振らないと決めている」。言葉通り、最終回の守備につく前にも捕手・樋口剛に「(配球は)任せたよ」と短く伝えた。決め球のスライダーで低めをつく配球に、四球はわずか1の制球力で応え、相手打線を散発6安打に抑えた。

 「これまで目立ったエラーはなく信頼して投げられる。野手が打って楽にしてくれる」。女房役をはじめチームメートへの全幅の信頼を胸に躍動する背番号9。松田訓監督は「打線のリズムをつくっている」と目を細める。九回には自らのバットで右中間へ三塁打を放ち5点目を追加した。

 4強をかけた西武台千葉戦まで中2日。試合後「それほど疲れてはいない」と話した右腕は「これからは対戦相手とのレベルが変わらない。一球一球丁寧に投げないと打たれる」。マウンドに登る心の準備はできている。