八千代東 初の決勝進出 粘りとしたたかさ発揮

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 終盤の粘りと、相手のすきを逃さずつけいるしたたかさ。八千代東は、接戦をしぶとく制してきた今大会を象徴するような逆転勝ちで、一気に初の決勝の舞台へ駒を進めた。青石優太主将は「自分たちでもびっくり。いつも通りやっただけなんですけどね」。喜びもほどほどに、自信に満ちあふれた口調で言った。

 四回に先制を許しても、焦る選手は一人もいなかった。準々決勝まで打率1割7分のチームが落ち着いていられたのは「たとえノーヒットでも点がとれるチームだから」と主将。

 暴投や四死球、盗塁を絡めて進塁させ、内野ゴロで得点。八回までに3点を返すと、九回にはボテボテの遊ゴロを放った山岡薫平が頭から滑り込み内野安打。犠打、死球を絡めて高橋勝之の内野安打が相手失策を誘い、土壇場で追いついた。青石は「ワンチャンスをものにしてきた結果がここまでこれた理由」と、らしさを存分に出した得点シーンを誇らしげに振り返った。

 その主将はこの日、2失策を記録。1つは失点にも響いていた。取り返そうと、十一回には、肉離れで欠場中の二塁手・土田貴大の打撃用手袋を借りて中前打を放ち、勝ち越しにつなげた。「土田の分も負けたくない」。仲間を思う気持ちも、確かなエネルギーになっている。

 試合後の八千代東の控え室には、笑顔がはじける選手もいれば、天井をぼんやり見上げる姿もあった。ある選手がポツリと言った。「またあしたも試合なんだなぁ」。もう、夢舞台まで手の届くところまでいる。