拓大紅陵9回力尽きる 4点差追い付くも及ばず

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 あと一歩及ばず、拓大紅陵ナインは試合後のベンチで泣き崩れた。「大丈夫」。小枝守監督は選手の肩をそっとたたき、温かい言葉をかけた。

 九回に失策から決勝点を献上し夢舞台が逃げていった。指揮官は「攻めきれなかった」と後半の攻撃を悔やんだ。4失点を取り戻した五回までとは一変し打線が沈黙。九回こそ2安打で好機をつくったが、六~八回は3者凡退。しかも次々と飛球を打ち上げてしまい、チーム徹底事項の低い打球を打てなかった。主将の高橋弘樹は「反省するところ」と歯ぎしりした。

 それでも、高橋は「後ろにつないでいく自分たちの野球が最後までできた。とてもよかった」と話した。一~四回、先頭打者が安打で出塁すると次打者がきっちりバントを決め、確実に走者を進め、後続が続いた。追い付いた五回も振り逃げ三振から無安打で奪った1点だった。

 昨秋と今春は2回戦負け。「周りから期待され、このチームは春までがんじがらめだった」と小枝監督。ナインは実力校が背負う重圧を練習ではねのけてきた。「精いっぱいやった。見事だと思う」。手塩にかけた選手たちの成長に賛辞を惜しまなかった。