縁の下からチーム支える 控え捕手の岩井

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 「レフト四つー」。八千代東のシートノックで、控え捕手の岩井愛貴のひときわ野太い声が響く。内外野を見渡す風格は正捕手の山岡薫平以上だ。

 1年生の秋、片岡祐司監督から捕手転向を勧められた。同学年に捕手がいなかったため、冷静で的確な判断ができる岩井に白羽の矢が立った。「チームのためになるなら」。中学時代まではエースとして活躍していただけに戸惑いはあったが、すぐ喜んで受け入れた。

 昨夏は1学年上の先輩捕手に次ぐ2番手捕手。「背番号2をつけるのは自分」と新チームになってからは一層練習に打ち込んだ。しかし、練習試合で走塁中に左太ももの肉離れを起こし7月下旬から2カ月間離脱。三塁手から転向した山岡に正捕手の座を奪われた。「山岡の方がセンスがあったみたいです」。苦笑いの中に隠しきれない悔しさがにじむ。