健闘ナインに温かい拍手 八千代東惜敗 夏の甲子園

  • LINEで送る

 初めての大舞台で健闘したナインに、一塁側アルプススタンドを埋めた千人以上の大応援団から大きな拍手が送られた。8日、甲子園球場で開幕した全国高校野球選手権大会に出場した本県の八千代東は、西条(愛媛)に1点差で敗れ初戦突破はならなかった。勝利の校歌を甲子園に響かせることはできなかったが、堂々と戦ったナインへの声援は絶えることがなかった。

 春夏を通じて初めての出場で、生徒らはバス25台で甲子園入りし、父母会や卒業生らも加わった。学校が用意した帽子やタオル、メガホンの応援グッズが配られ、一塁側アルプススタンドはチームカラーのブルーで埋め尽くされた。

 応援団長を務める秦野克彦君(3年)は、県大会で戦った東海大望洋の応援団から託された白の鉢巻き姿で「必死に声を出して選手に力を与えたい」。チアガールも「新しくチアっぽい踊りに変えた」(3年生の横大路麻未さん)と、新調したユニホームで声援した。

 三回に土田貴大選手のスクイズで待望の先制点を挙げたが、直後に2点を失い逆転された。それでも、同高OBで選手のトレーナーを務める前田一也さん(42)は「後半のチーム。粘っていけたらチャンスはある」。言葉通り、七回に先頭の高橋勝之選手の三塁打と4番・上條優太選手の右犠飛で追い付く。

 スタンドの熱気は最高潮となり、高橋選手の弟で野球部員の良至君(1年)は「すごい。尊敬する」と頼もしい兄の姿を見つめていた。上條選手の父猛志さん(44)は「ヒットを打ってほしかった」と言いながらも、息子の活躍に目を細めた。

 しかし、八回に決勝点を献上。県大会で見せた逆転劇を信じたが、あと一歩及ばなかった。ナインは夢舞台でも躍動し、一塁側スタンドからの温かい拍手は鳴りやまなかった。