姉崎 延長10回サヨナラ 1年石本“千金の一打”

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 「サヨナラ打なんて中学の時も経験したことがなかった」。姉崎延長十回。前打席の先輩の闘志を受け、1年生スラッガー、石本祟人が千金の一打を放った。

 姉崎は前日、エース犬童槙が試合会場に向かう途中、交通事故に遭い首と肩を負傷。急きょ替わった投手陣は九回まで10失点と乱れ、苦しい試合展開を強いられた。

 一進一退のままもつれ込んだ延長十回裏一死。「ここで自分が出なければ」。この日、二塁手として出場していた犬童が左越えに執念の二塁打を放った。

 次は石本。「お前なら必ず打てる」と渡辺秀樹監督に後押しされ打席に向かったが、「緊張して心臓がバクバクいってた」。左手で「どん」と胸をたたき気合を入れた。

 狙いは高めの直球。注文どおりの3球目を思い切り振りぬくと、打球は右翼手を越え、劇的なサヨナラ打となった。

 苦しみながらもチームは八回に4点差、九回には3点差を追いついた。石本は「点差があっても最後まであきらめない気持ちを保てたから勝てた。次の拓大紅陵戦もこの気持ちを忘れないで戦いたい」と、瞳を輝かせた。