成田、劇的勝利も打に不安

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 延長十回“劇的サヨナラ勝ち”を収めた成田だが、「辛勝」のイメージが強く、今後に不安を残す内容だった。

 エースの唐川侑己は、相手を七回まで無安打に封じて危なげないピッチング。140キロ台の直球と切れのある変化球で茂原樟陽打線を封じた。前の試合をビデオで見てフォームを修正。「抑え気味に投げたのが良かった。直球はいまひとつだったがカーブが決まってくれた」と振り返った。

 2安打13奪三振。昨夏の初戦敗退という屈辱で1点、1球の重みを知り、精神的に一回り成長したエースが、崩れることはなかったが、得点が入らず我慢の投球が続いた。サヨナラを演出したのも唐川だった。十回裏、先頭打者として中前打で出塁。「唐川さんを助けたかった」という広田洸樹の右中間二塁打で生還、苦戦にピリオドを打った。

 不安はつながりを欠く打線。初戦は11安打を放ちながら得点はわずか3点。この日も、九回まではつながりのない散発の6安打だった。

 「打てないという気持ちで負けている」。試合後、打線の奮起を促すようにロッカールームに檄(げき)が飛んだ。尾島治信監督は「最初の1、2試合は苦戦した方が先のゲームにつながってくれるはず」。自分とチームに言い聞かせるように話した。