紅陵 まさかの大敗 鎌ケ谷 歓喜の大金星

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 2年連続準優勝でBシード拓大紅陵がまさかのコールド負け。敗因は投手起用の失敗。強豪といえども狂ったリズムの歯車を戻せなかった。

 敗戦の伏線は先発にあった。小枝守監督の方針は「調子のよい選手を使う」。エース吉川大樹を温存し背番号10の小川武志をマウンドへ送った。序章は守備の乱れ。四回無死二塁で相手打者の投前バンドを三塁へ悪送球。やすやすと先取点を与えてしまった。これで焦り、適時二塁打も許し2点を奪われた。

 重くのしかかった2点。鎌ケ谷・木村泰弘の変化球中心の投球に強打も翻弄(ほんろう)。どうしても突破口がつかめない。

 七回の反撃。先発の小川に代わり、2番手の鈴木裕典が代打で右前打。これをきっかけに、大前勇人の右越えタイムリーなどで3点を奪い逆転。がぜん有利に。

 だが、勢いはここまでだった。魔の八回。鈴木が先頭打者に右前打された。連打後3番手の野山佑樹も制球が定まらず痛打。4番手ようやく登場の頼みのエース吉川も連続四球の乱調。5番手の大塚栄一もつかまり、打者13人で9点を奪われ終止符。

 「計算が狂った。鈴木が1回を投げ、この後に吉川を投入する予定だった」と指揮官として継投の難しさを実感。「選手も一球の怖さを知ったと思う。向こうに勢いがあった」。あまりにも大きな負の遺産は新チームが背負う。