シード銚商、成田が涙 唐川延長14回力尽く 28イニング目痛恨の失点

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 第89回全国高校野球選手権千葉大会第10日は25日、千葉市美浜区の千葉マリンスタジアムなど3会場で5回戦8試合を行い、昨年覇者で3季連続の甲子園出場を目指した優勝候補の千葉経大付が2-6で千葉敬愛に敗れた。シード校同士の対戦では、銚子商が市船橋に4-5で競り負け、成田と東海大浦安は唐川と小島の投手戦となり延長14回0-1で成田が惜敗した。東総工は菅野が投打に活躍し快勝、初の16強から8強へ進出した。木更津総合もコールドで東金を下した。1976年以来の決勝を目指す安房、鎌ケ谷、市柏の公立勢が勝ち上がった。

 大会第11日は26日、千葉マリンと県総合スポーツセンター野球場で準々決勝4試合が行われ、4強が決まる。

 成田のエースは、試合終了をネクストバッターズサークルで迎えた。「(勝てなくて)ごめん」とバッテリーを組んだ西田和也に肩をたたかれた。「(甲子園に連れていけなくて)ごめん」。応えも短かった。全国屈指の右腕・唐川侑己の最後の夏は県大会16強で終わった。

 今大会2度目の先発登板。前回と同じ0-0での延長戦になった。試合前から終盤勝負と覚悟を決め、焦りはなかった。九回までに9三振を奪った速球とスライダーは衰えることなく、球速は140キロを超えた。

 「疲れはなかった」。それでも十四回、手元が狂い死球で先頭打者を出した。すぐに気持ちを切り替え二死二塁。打席は相手投手。ここで終わらせるはずだった。

 内角の直球で詰まらせようと思った2球目「コースは甘くなかったが、高かった」。打球は左中間を転がり二塁走者がかえりホームイン。今大会28イニング目にして初めて喫した失点が、チームの敗戦を告げるものとなった。

 「先頭を出した自分のミス。みんなの足を引っ張った」。下を向いたが、尾島治信監督は「エースとしてふさわしいピッチングだった」。最高の褒め言葉を贈った。

 「負けないピッチャーになりたい」。次の目標だ。投球数は178球。今大会28回を投げ49奪三振。唯一の失点に泣きエースが去った。