逆転信じ大声援 涙のナインに温かい拍手 市船橋敗退

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 涙をこらえ肩を落としてあいさつに来たナインを、スクールカラーのライトグリーンに染まった三塁側アルプススタンドは温かい大きな拍手で迎えた。八日、甲子園で開幕した全国高校野球選手権大会に出場した本県の市船橋は、文星芸大付(栃木)に敗れ初戦突破はならなかった。勝利の校歌を聞くことはできなかったが、全力でプレーするナインの姿に応援席の声援は絶えることはなかった。

 バス十四台を連ねて来た約五百人の生徒、教員らで膨れ上がった応援席。卒業生らも大勢駆けつけ、学校が用意したライトグリーン色のメガホン、帽子、タオルの応援セット七百個がすぐなくなった。

 昨年まで同校野球部に所属していた船橋市の学生、酒井順平さん(18)は、ユニホーム姿でOB十五人と応援。「県大会は試合ごとに成長した。やる時はやってくれる」と後輩の活躍を期待していた。

 野球部員でつくる応援団が音頭を取り、ブラスバンドの演奏に合わせメガホンをたたく音と、ダンス部員の華やかな踊りで活気づく応援席。先制点を奪われ、中盤にも追加点を許す苦しい展開にも「集中、集中」「頑張れ山崎」と重苦しい雰囲気を吹き飛ばすように大きな声援が飛んだ。

 試合前「インターハイで優勝したサッカー部に続いてほしい」と話していた片山克校長(56)は「後半から何とかなる。大丈夫」。応援団長の橋本晋伍君は「打ち出したら止まらない打線で、先輩たちは必ず逆転してくれます」と白色の鉢巻きに手袋をして汗だくになりながら大声を張り上げた。

 しかし、その声援も及ばず試合終了。勝利の校歌を聞くことはできなかったが、声を枯らしながら「ありがとう」「頑張ったぞ」。ナインに温かい言葉が注がれた。