2010年8月1日(日)
2008年01月15日14時58分
19大会ぶりの千葉と静岡の両県勢による決勝となった今大会は、本県代表の流通経大柏が文字通り優勝候補筆頭の実力を発揮し初優勝。全日本ユースとの2冠を手にして幕を閉じた。
流通経大柏は、攻守に高いチーム力を見せつけた。短いパスをつなぎボールも人も動くスピーディーな攻撃は、見るものを魅了。特に7得点で史上初の「得点王3冠」の快挙を成し遂げたFW大前元紀は、大舞台でストライカーとしての才能を存分に発揮した。
5試合で14得点と攻撃ばかりが注目されたが、守備にも目を見張るものがあった。本田裕一郎監督から「点を取られたら日本一にはなれない」と言われてきた選手たちは前線からプレスをかけ、全5試合で失点は初戦の1点だけ。「1点以外取られない自信があった」と胸を張ったDF秋山心。相手シュート数は1試合平均3・8本。堅い守りで決定機をつくらせなかった。
何より流通経大柏の選手たちは適応能力が高かった。前線と中盤で頻繁にポジションチェンジを繰り返し、どこからでも攻撃の形をつくった。本来ボランチの主将の名雪遼平は準決勝、決勝で右サイドに入って起点となり、特に途中出場が多かった海老原慎吾は、中盤のサイドや最終ライン、ボランチまでこなし万能さを示した。誰もが状況に合わせたプレーができることが最大の強みだった。
都立勢初の8強入りを果たした三鷹(東京B)の快進撃は大会を盛り上げた。同じ初出場の那覇(沖縄)は2勝。その一方で、星稜(石川)鹿児島実(鹿児島)といった強豪校が早々と姿を消した。
4強の中で藤枝東と高川学園(山口)は出場回数が20を超すが、流通経大柏と津工(三重)は2度目の出場。九州勢が4強に残れなかったのは11大会ぶり。常連校ではない新勢力の台頭が目立った今大会、初優勝を飾った流通経大柏はその象徴だった。
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