ちばの選挙

台風の爪痕抱え選挙戦へ 君津市議選15日告示 自粛や戸惑いも 【台風15号】

台風15号で壊れたポスター掲示場の再設置作業=13日、君津市俵田
台風15号で壊れたポスター掲示場の再設置作業=13日、君津市俵田

 停電と断水が長期化する中、君津市議選(定数22)は15日に告示され、台風15号の爪痕を抱えて選挙戦に突入する。市民生活の疲弊や先行き不安が募る状況下、被災者の心情に配慮した静かな戦いとなりそうだ。

 市選挙管理委員会によると、立候補者のポスターを張るため市内に設置された掲示場は計205カ所。このうち85カ所が台風で壊れ、再設置を急ぐ。16日から21日まで市内5カ所に設置される期日前投票所のうち、清和公民館はまだ停電中のため発電機を準備。さらに復旧が長引けば22日の投開票にも影響が出る可能性がある。

 告示を前に立候補予定者の中からは「停電や断水が続き、家が壊れ、農作物被害が出るなど、この状況で声高に支持を訴えにくい。激励しながら粛々と静かにやろうと思う」「他の候補者と申し合わせて暗くなったら活動をやめることにした。住民感情を害したくない」といった自粛や戸惑いも。また「みんな選挙どころではない。どれだけの方が投票してくれるのか」と投票率を心配する言葉を漏らした。

 現職議員17人は13日、連名で選挙延期を求める要望書を市長と市選管に提出したが、任期満了が27日のため日程変更は難しかった。

 台風直撃から1週間で始まる選挙戦に、市選管は「投票に不便のないように停電が続いても発電機でバックアップする。投票率は下がるかもしれないが、防災対応にスピーカーを優先し、啓発はメール配信などで控え目にせざるをえない」と厳しい状況を語る。

 市内では徐々に復旧が進むものの地域間で大きな差があり、14日も依然多くの世帯が停電や断水状態。小雨が一時降る中、市内の避難所8カ所では飲料水や非常食、損壊した家屋のためのブルーシートなどの配布に追われた。


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