ちばの選挙

異議受け票数え直し 再選挙の市川市長選、市議補選 トップ不在、長期化懸念

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異議申し出を受け、市長選と市議補選の票を数え直す方針を決めた市川市選挙管理員会臨時会=8日、市川市八幡の全日警ホール

 全候補が法定得票数に届かず再選挙となった市川市長選と、同時に行われた市議補選の開票経過に不可解な点があるとして選挙の無効を求める異議申し出があった問題で、市選挙管理委員会は8日、両選挙の投票用紙の数え直しを行うことを決めた。千葉県選管などによると2004年の一宮町長選を巡って、千葉県が審査申し立てを受けて数え直した例がある。再選挙日程はしばらく宙に浮く形で、市トップ不在の長期化が懸念される。

 市選管は同日の臨時会で委員4人のうち、欠席の1人を除く3人で協議。全会一致で数え直しの実施を決めた。投票用紙は候補者ごとに束ねた状態で市選管が保管しており、数え直しの方法や日時、場所については今後、調整する。

 県選管によると、04年5月の一宮町長選では、1票差で敗れた落選者が町選管に異議を申し出たが棄却され、審査申し立てを受けた県選管が数え直しを行った例がある。11年に同じ名字候補者の当落をめぐって八街市議選で、07年には繰り上げ当選人と次点の票差が僅差だった成田市議選で、いずれも異議申し出を受け、市選管が票を数え直し、異議申し出を棄却している。

 市川市長選と市議補選は先月26日に投開票されたが、5候補がいずれも法定得票数(有効投票総数の4分の1)に届かず、再選挙が決定。市選管は選挙日程を来年1月7日告示、同14日投開票といったん決め、12月11日までに異議申し出がなければ日程が確定することになっていた。

 ところが投開票3日後の29日、市議補選で落選した元市議が開票経過に不可解な点があったなどとして、選挙の無効を求め異議申し出。さらに今月6日にも別の市民から同様の申し出があり、日程は再協議となっている。

 数え直しの日時や場所は未定。数え直しで異議申し出を却下しても、県への審査申し立てへ発展することが予想され、その場合は今月24日の大久保博市長の任期満了後、長期にわたり市のトップが不在となりそうだ。

 市選管の佐々木和夫委員長は「開票作業に誤りがないことを、再点検(数え直し)によって証明する」と決定の理由を述べたうえで、「申出人が今後、県選管に審査を申し出たり、裁判になれば半年~1年かかる。申出人に納得してもらい、市長不在の期間をできるだけ短くしたい」と話した。