【うずしお高校浄瑠璃部】(217) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第六章 潮流(二十)

 圭介は荒い息を吐きながら、急患用のドアを開け、病院のなかに駆けこんだ。常夜灯だけの薄暗いフロアーにはだれもおらず、長い廊下の奥に集中治療室前の ・・・

【残り 745文字、写真 1 枚】



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