コロナで留年、東大を提訴 学生「救済措置不十分」

東大に留年決定の取り消しなどを求め東京地裁に提訴し、記者会見する杉浦蒼大さん(右)=19日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 新型コロナウイルス感染で欠席した授業の十分な救済措置を行わずに留年を決めたのは不当だとして、東大教養学部理科3類2年の杉浦蒼大さん(20)が19日、東大に留年決定の取り消しなどを求め東京地裁に提訴した。

 訴状によると、杉浦さんは5月、高熱を発症して意識がはっきりしない状態となり、進級に必要な科目のオンライン授業を2回休んだ。症状が多少改善した6月、大学に陽性の診断書を提出し対応を求めたが、連絡が遅かったことなどを理由に補講やリポートの提出といった救済措置が認められず、単位が認定されなかった。東大は「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」としている。


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