核戦争、数十億人が飢餓に直面 すすで寒冷化、食料生産減

 【ワシントン共同】核戦争で発生したすすが寒冷化を引き起こし、食料生産が激減することで数十億人が飢餓に直面するとの試算を、米ラトガース大などのチームが15日、英科学誌ネイチャーフードに発表した。1週間続く核戦争を想定。インドとパキスタンの戦争で20億人、米国とロシアの場合には、50億人以上が生存に必要なカロリーの確保が困難になるとしている。

 戦争当事国での核攻撃による直接の死者にとどまらない、地球規模の影響を描いた研究。チームは米英仏中ロの核保有五大国が1月に発表した「核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならない」との共同声明の重要性を改めて強調した。


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