紙灯籠並べ震災犠牲者を悼む 宮城・石巻の大川小

児童や教職員84人が亡くなった宮城県石巻市立大川小の中庭で、四つ葉のクローバーの形に設置された108個の紙灯籠=14日夕、宮城県石巻市

 東日本大震災の津波で児童や教職員84人が亡くなった宮城県石巻市立大川小で、犠牲者を追悼し、地元の人たちが集える場をつくろうと、震災伝承の任意団体が14日、紙灯籠計360個に明かりをともした。

 主催は、地元出身の若者らでつくる任意団体「Team大川 未来を拓くネットワーク」。震災後、若者が地元を離れ、同小付近などを訪れる機会が少なくなっていることから、命日に限らず「もっとフラットに思い出を語り合いたい」と帰省時期に企画した。

 14日夕、中庭に当時の在校児童数と同じ108個の紙灯籠を、四つ葉のクローバーの形に設置。紙灯籠に書かれたメッセージが浮かび上がった。


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