医療的ケア児への知識なし66% 企業主導保育所を内閣府調査

医療的ケア児受け入れの課題

 企業が社員向けに設置し、一部で地域の子どもも受け入れる「企業主導型保育所」への内閣府の調査で、たんの吸引などが必要な医療的ケア児に関し、66・3%が「基礎知識がない」と答えたことが14日、分かった。看護師らの確保が資金面で難しいとの回答も多く、ケア児の受け入れ先拡大へ向け、国や自治体による研修、支援が急務だ。

 ケア児は全国に推計2万人弱。対応できる保育所などが少なく、親の重い負担が課題となっている。昨年、認可保育所などに支援の責務があると定めた法律が成立した。ただ、企業主導型は認可外で、ケア児受け入れに際して職員を雇っても国の財政支援がない。


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