核融合発電を模擬的に再現 京大発ベンチャー、概要公表

京都フュージョニアリングが公表した核融合発電実験施設のイメージ

 京都大発のベンチャー企業、京都フュージョニアリング(京都府宇治市)は13日までに、核融合発電を模擬的に再現する世界初の実験施設の概要を公表した。核融合炉を模した装置から熱を取り出して発電する設備を備える。国内数カ所の候補地から設置場所を選び、24年末に発電実験を始める計画だ。蓄積した技術を製品開発に生かす。

 京都フュージョニアリングは19年設立で、核融合炉を加熱する工学製品などを販売。7月に発電実験施設の基本設計が完了した。高さは5〜7m、敷地面積は600平方m程度。

 核融合発電は、原子同士をぶつけて融合させ、その際に発生したエネルギーを電力に変換する。


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