南方熊楠の新書簡見つかる 和歌山、キノコの所見やイラスト

見つかった南方熊楠の新書簡=10日午前、和歌山県白浜町の南方熊楠記念館

 博物学者・南方熊楠(1867〜1941年)が和歌山県で見つかった珍しいキノコについての所見やイラストを書いた書簡1点が見つかり、寄贈を受けたと南方熊楠記念館(同県白浜町)が10日、発表した。

 記念館によると、書簡は熊楠が1930年1月29日、当時の上秋津村(現和歌山県田辺市)の男性に宛てたもので、縦約18センチ、横約53センチ。新種の可能性があるとの見解が示されている。男性が自宅にあったキンカンの枯れた幹に発生したキノコを、熊楠と面識のある医師を通じて渡していたとみられる。

 熊楠の日記に、この書簡を送ったとの記録と、書簡と同様のキノコのイラストがあった。


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