戦後処理、先送りしないで 被害者救済求める4団体

記者会見する、戦争被害者への補償を求める4団体のメンバーら=8日午後、国会

 太平洋戦争中の空襲や沖縄戦などによる民間被害者、外国籍の元BC級戦犯らへの補償を求める4団体が8日、国会内で記者会見し「戦後処理問題の決着を、これ以上先送りしないで」と訴えた。ロシアのウクライナ侵攻については「77年前の悲劇の教訓が生かされず無念だ」とし、戦闘の即時停止を求めた。

 東京大空襲で家族を失った全国空襲被害者連絡協議会の事務局次長河合節子さん(83)は、民間人被害者の高齢化が進む中で補償法が成立していない状況に「当事者が死に絶えるのを待つかのような国会の鈍い動きに絶望しそうだ」と発言。「せめてひと言『ごめんなさい』と言ってほしい」と願った。


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