名古屋入管収容死、検審申し立て ウィシュマさん妹、不起訴に不服

ウィシュマ・サンダマリさんの遺影を手に、検察審査会に審査申し立てに向かう妹のポールニマさん(右)ら=8日午後、名古屋市

 2021年3月、名古屋出入国在留管理局の施設に収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、妹のワヨミさん(29)とポールニマさん(28)は8日、殺人の疑いで告訴された当時の局長らを嫌疑なしで不起訴とした名古屋地検の処分を不服として、検察審査会に審査を申し立てた。

 ポールニマさんは「飢餓状態の姉がほったらかしにされた映像を見た。不起訴は家族として一切認めることができない」と訴えた。

 審査申立書は、地検は「低栄養、脱水に伴う身体合併症」を最も可能性の高い死因と特定できており、因果関係は十分認められると指摘している。


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