首都高の渋滞緩和、料金改定で 深夜や迂回の割引に効果

東京・日本橋付近の首都高速道路=24日

 国土交通省は、4月から料金を改定した首都高速道路について、渋滞による損失時間が前年比10%減ったとの調査結果をまとめた。深夜割引の導入で朝夕ピーク時の走行が減り、東日本高速道路の迂回割引も寄与したと分析している。長距離の走行は普通車で最大630円値上げされたが、国交省は交通量データから一般道への影響はみられないとしている。

 調査対象は4月の1カ月。20%の深夜割引を導入した午前0〜4時の交通量は前年比13%増えたのに対し、午前7時台は4%減、午後5時台は2%減だった。

 国交省は、深夜割引と値上げの差し引きにより、料金収入全体の増減はほぼないとみている。


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