ロシア軍、リマンの大半制圧か 英国防省が戦況分析

 【ロンドン共同】英国防省は28日の戦況分析で、ロシア軍がウクライナ東部ドネツク州のリマンの大部分を制圧したとみられるとした。リマンは主要な鉄道の分岐点に位置し、ドネツ川にかかる鉄道橋などにアクセスできるため戦略的に重要で、ロシア軍が今後、ドネツ川の横断強行を優先させるだろうと指摘した。

 英国防省によると、ウクライナ東部の親ロ派の幹部は26日、ロシアがドネツク、ルガンスク両州全域を制圧すれば住民投票が実施されるとロシア国営メディアに語った。英国防省は、両州制圧に成功すれば、プーチン政権が実質的な成果として国民に侵攻を正当化する可能性が極めて高いと指摘した。


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