日マレーシア「侵攻認めず」 首脳会談、ウクライナ連携

会談を前に握手するマレーシアのイスマイルサブリ首相(左)と岸田首相=27日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は27日、マレーシアのイスマイルサブリ首相と官邸で会談した。ロシアによるウクライナ侵攻について協議し「どの国に対する侵略も認められない」と確認。世界経済の影響への対応や人道状況の改善に向けて連携する方針も申し合わせた。東・南シナ海で軍事的影響力を強める中国を念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持や強化の重要性も確認した。

 岸田氏は「ウクライナ侵略は国連憲章や東南アジア諸国連合(ASEAN)憲章にもある主権や領土の一体性の尊重に反し、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすものだ」と指摘した。


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