大阪で川端康成没後50年展 小説「古都」の苦労話紹介

特別展で展示されている、川端康成が毛筆で書いた「古都」の書など=9日、大阪府茨木市

 作家川端康成の没後50年に合わせ、小説「古都」執筆時の苦労話などを紹介する特別展が、少年期を過ごした大阪府茨木市の川端康成文学館で開かれている。29日まで。

 「古都」は京都の呉服商の一人娘が祇園祭の夜、生き別れた双子の村娘と偶然出会う物語。揺れ動く人間模様が京都の文化や景色と共に描かれている。1961、62年に朝日新聞で連載された。

 特別展では川端が毛筆で書いた「古都」の書など約40点を展示。川端が「京都といっても、ところによって多少ことばが違うようで、私には書き分けられません」と執筆に苦戦したことを吐露する文章も紹介している。


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