児童文学者の松岡享子さん死去 「くまのパディントン」翻訳

松岡享子さん

 「くまのパディントン」シリーズなどの翻訳で知られる児童文学者で、東京子ども図書館名誉理事長の松岡享子(まつおか・きょうこ)さんが、25日死去した。86歳。神戸市出身。葬儀は近親者で行った。喪主は養女恵実(えみ)さん。後日お別れの会を開く予定。

 慶応大卒業後、児童図書館員を志して米国に留学。ボルティモア市立公共図書館での勤務を経て帰国。東京で家庭文庫「松の実文庫」を開き、地域の子どもらに読み聞かせなどの活動を始めた。

 1974年、児童文学作家の石井桃子さんらと共に、私立の図書館、東京子ども図書館を設立。全国の児童図書館の発展や児童書の普及に尽力した。


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