前ローマ教皇、虐待に対処せず 独の報告書が批判、本人否定

前ローマ教皇ベネディクト16世(ロイター=共同)

 【ベルリン、ローマ共同】ドイツで20日、カトリック教会の同国南部ミュンヘン・フライジング大司教区で起きた聖職者らによる性的虐待事案の調査報告書が公表された。調査団は約40年前に大司教を務めた前ローマ教皇ベネディクト16世(94)=ドイツ出身=について、管理者として4件の事案に適切に対処しなかったと批判した。前教皇は問題を否定している。

 地元メディアが伝えた。同大司教区では1945〜2019年に少なくとも497人が性的に虐待された。被害者の多くは男児や若い男性だった。

 前教皇は77〜82年に大司教を務めた。


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