福島県双葉町で準備宿泊 6月の住民帰還へ一歩

住民帰還に向けた「準備宿泊」が始まった福島県双葉町の特定復興再生拠点区域=20日午前

 東京電力福島第1原発事故による全町避難が唯一続く福島県双葉町で20日、住民帰還に向けた「準備宿泊」が始まった。帰還困難区域のうち、6月以降の避難指示解除を目指す特定復興再生拠点区域(復興拠点)などの自宅で夜間も寝泊まりできるようになり、住民が早速訪れた。

 第1原発が立地し役場機能の県外移転も経験した双葉町は、原発事故から10年10カ月たってようやく居住再開へ一歩を踏み出した。町内で取材に応じた伊沢史朗町長は「戻って良かったと思える町づくりをしたい」と決意を語った。


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