富士製薬に業務改善命令 一部試験実施せずと富山県

 富山県は19日、国が承認した試験の一部を実施せず医薬品を製造販売したなどとして、富士製薬工業(東京)に対し、医薬品医療機器法に基づき業務改善を命じた。対象製品は既に自主回収済みで、健康被害は確認されていない。

 県と同社によると、富山市の工場で製造する排卵誘発剤や緊急避妊薬など4品目について、国が承認した純度試験の一部を実施していなかったり、規定と異なる方法で試験したりする違反行為があった。1998年ごろから続いていたものもあるという。

 同社は「命令を重く受け止める。徹底した改善計画を策定し、実践する」とのコメントを出した。


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