災厄封じる「鬼面札」作りピーク 熊野那智大社で節分準備、和歌山

節分を前に熊野那智大社でピークを迎えている「鬼面札」作り=14日午後、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で2月の節分を前に、厄よけの「鬼面札」作りがピークを迎えている。赤鬼と青鬼を円形のしめ縄の中に封じ込めた絵柄の版画で、約2千枚刷る。

 神職が那智の滝の水ですった墨を版木に付け、縦35センチ、横45センチの画仙紙を載せて一枚一枚丁寧に刷り上げている。年末から予約が入っており、1枚800円で配布する。自宅の玄関や門に張る人が多いという。

 大社に隣接する青岸渡寺は新型コロナウイルスの急拡大で2月3日の豆まき行事を中止し、恒例の豆まき用の「祝升」作りを取りやめた。大社では感染対策をして、豆まきを実施する予定。


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