▽参院代表質問
小西洋之氏(立民)3回目のワクチン接種について、米ファイザー社との再交渉で前倒しはできないのか。空港検疫ではPCR検査より精度に劣る抗原定量検査を用いている。敵基地攻撃能力は集団的自衛権行使にも使用できるのか。文書通信交通滞在費改革でリーダーシップを発揮してほしい。大企業や富裕層を対象とした増税などに踏み込む決意はあるか。
有村治子氏(自民)自衛官らの緊急度、必要度を精査し、ワクチン優先接種の仕組みを整えるべきだ。台湾の世界保健機関(WHO)総会へのオブザーバー参加に向け、各国に働き掛けるか。
▽衆院代表質問
馬場伸幸氏(維新)慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた「河野談話」が虚構まみれの作文だったことは明らかだ。
石井啓一氏(公明)マイナンバーカード取得者にポイントを与える事業の情報を周知すべきだ。
玉木雄一郎氏(国民)北京五輪での外交ボイコットを検討すべきだ。18歳以下の子どもへの10万円給付は全額現金でなら事務経費を節約できる。一番使い勝手が良いのは現金だ。半導体国内立地推進のための法案を国会に提出すると表明したが、稼働はいつを想定しているか。
志位和夫氏(共産)選択的夫婦別姓を推進すべきだ。
▽政府答弁
岸田文雄首相
【ワクチン】スケジュールの前倒しについて交渉を進めている。
【水際対策】大量の検査結果の判明まで待機時間を短くする必要がある。抗原定量検査が現時点では最も適している。
【自衛隊への優先接種】感染リスクや重症化リスク、ワクチンの供給状況、接種体制、業務の特性を踏まえ、優先する対象者を設けるかどうか、総合的に判断する。
【敵基地攻撃能力】個別の事態における対応については、憲法および安全保障関連法を含む関連法令に従って判断する。
【文書通信交通滞在費】各党に議論いただき、合意を得る努力を重ねていただく必要がある。
【経済政策】経済社会構造の変化も踏まえながら、引き続き総合的に検討する。
【クーポン】地方自治体の意見を伺いながら柔軟な制度設計を進める。
【WHO】台湾の世界保健機関(WHO)総会オブザーバー参加に関し、関係国と連携し、働き掛ける。
【マイナポイント】来年1月1日から付与を始める。
【外交ボイコット】適切な時期に諸般の事情を総合的に勘案し、国益に照らして判断したい。
【河野談話】見直しは考えていない。
【半導体製造拠点】政府の資金援助を受けた企業の稼働まで一般的に3年程度を要する。
【夫婦別姓】引き続きしっかり議論し、より幅広い国民の理解を得る必要がある。