対コロナ抗体薬を予防投与 米当局許可、アストラ製

 【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)は8日、新型コロナウイルス感染症の予防のため、英アストラゼネカが開発した抗体医薬を感染前の人に投与する緊急使用許可を出したと発表した。がん治療などで免疫が低下しワクチンの効果が期待できない人や、重い副反応のため接種が勧められない人が対象。

 ウイルスが細胞に侵入するのを阻む2種類の抗体を筋肉注射する。5千人余りが参加した同社の臨床試験では、発症を77%抑えられた。効果は半年にわたって持続したという。12歳以上が対象で体重40キロ以上との条件も付けた。


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