首相、35兆円補正に全力 国会、8日から本格論戦

衆院本会議で所信表明演説をする岸田首相=6日午後

 岸田文雄首相は6日、衆参両院での所信表明演説を終え、新型コロナウイルスに対応する経済対策の裏付けとなる35兆9895億円の2021年度補正予算案の早期成立に全力を挙げる。8日の衆院代表質問から国会論戦が本格化。新体制で臨む立憲民主党など野党は10万円相当給付の事務経費問題などを追及する。来年夏の参院選をにらみ与野党の攻防は激しさを増しそうだ。

 国内3例目が確認された「オミクロン株」など新型コロナ対応に関し、松野博一官房長官は6日の記者会見で「首相は必要な財政支出はちゅうちょなく行う決意を示した」と語り、補正予算案への理解を求めた。


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