渡航制限「懲罰的」と批判 国連総長、往来維持訴え

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は1日の記者会見で、新型コロナウイルスの新たな変異株オミクロン株を理由にアフリカ南部などからの渡航を制限する国が相次いでいることについて「特定の国や地域を孤立させるような渡航制限は不公平で懲罰的であり、効果的でもない」と批判、往来の自由を維持するよう各国に求めた。

 グテレス氏は、オミクロン株が世界各地で確認されている中で特定地域からの渡航制限を続けるのは「トラベル・アパルトヘイト(人種隔離)」だと強調。感染抑止はウイルス検査の厳格化などを通じて行うべきだとの考えを示した。


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