「雪で音小さく」解明へ 山形大、防災無線改善も

山形大の研究グループによる実験の様子=2018年1月ごろ(近藤和弘教授提供)

 雪が降ると音が聞こえにくくなるのはなぜか―。豪雪地帯にある山形大大学院理工学研究科(山形県米沢市)の研究グループが、広く知られる「雪と音の関係」について科学的な解明を進め、特に高音が聞こえにくくなり、降雪量が大きな影響を与えることを突き止めた。降雪時でも聞きやすい防災無線の改善につなげたい考えだ。

 これまでの実験の結果、音は雪にエネルギーを吸収されて小さくなり、特に高音が聞き取りにくくなっていた。温度や湿度の影響は小さい一方、距離が遠くなるほど積雪量ではなく降雪量によって聞こえづらい傾向が強まることも分かった。


  • LINEで送る