コロナ肺炎重症化に効果 白神山地生息の細菌酵素

白神山地=青森県西目屋村

 秋田、青森両県にまたがる白神山地の土壌に生息する細菌由来の酵素に、新型コロナウイルス感染による肺炎の重症化を改善する効果があることを、秋田大などの研究グループが24日までに英科学誌電子版で発表した。今後、治療薬開発への活用が期待される。

 同大学院医学系研究科の久場敬司教授らは細菌が持つ酵素「B38―CAP」に着目。人が持つ酵素「ACE2」と同様、高血圧や心不全、重症急性呼吸器症候群(SARS)など重症肺炎の改善に役立つと突き止めた。

 人由来の酵素は培養に時間がかかり、大量製造が難しく、医薬品の開発は進んでいなかった。


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